デュナリエラ
基本情報
デュナリエラ・サリナ (Dunaliella Salina) は、主にハワイ、オーストラリア、イスラエルなどの塩分が高く日照量の多い湖や海洋に生息する微細藻類です。
デュナリエラはカロテノイドを含んでおり、体内の有害酸素作用から細胞を保護し、強力な抗酸化作用で毒性物質や発癌物質を無力化するのに効果的です。
また、デュナリエラは網膜と黄斑に存在する色素であるルテインとゼアキサンチンを多量に含んでおり、眼疾患に効果があります。
ゼアキサンチンは黄斑で活性酸素による損傷を抑制し、黄斑の色素密度を維持することで眼の保護をする作用があり、現代のライフスタイルによって増加している眼疾患に役立つことが期待されます。

事業価値
スマートフォンの過剰使用、長時間の勉強による成長期の近視
事務職のコンピュータの過剰使用、ストレスによる視力低下、黄斑変性疾患
老化による視力低下、緑内障、白内障などの眼疾患

微細藻類は健康食品および代替エネルギー源としてよく知られており、水産養殖用飼料、医薬原料物質の生産、生化学物質の生産など、その利用範囲が拡大しています。
健康食品として注目されている微細藻類の中でも、Dunaliella Salinaのような微細藻類はβ-カロテンやカロテノイドを生産し、ナチュラル健康食品やフィード、抗酸化物質、化粧品などに利用できます。
改良種デュナリエラのゼアキサンチン含量は野生種デュナリエラの40倍、トウモロコシ原料の1000倍と大幅に異なります。改良種デュナリエラからルテインとゼアキサンチンの複合物を大量に抽出することができれば、眼の健康天然色素市場で競争力を持つことができます。

2017年3月(Lot#1)~6月(Lot#6)まで合計6回の300L中間培養研究を実施 (Lot#1-Lot#6)
その後、実証大量培養を実施 (5トン)-図参照
- 300L級培養槽で中間培養を行った後、大量培養を行い、8日間の回分培養を実施しました。
- (2017年7月-9月)

実験および評価資料
·本研究で確保したmp3
改良種は韓国生物資源センター(KCTC)に寄託され、寄託番号KCTC 12990BPを付与されました。





- 1)論文番号 : 10.1002/bit.10459
著者 : Jin, E. , Feth, B. , Melis, A.
掲載日 : 2002-02-01
A Mutant of the Green Alga Dunaliella salina Constitutively Accumulates Zeaxanthin Under All Growth Conditions - 2)論文番号 : 10.3390/md15060189
著者 : Minjae Kim, Junhak Ahn,
Hancheol Jeon, EonSeon Jin
掲載日 : 2017-02-01
Development of a Dunaliella tertiolecta Strain with Increased Zeaxanthin Content Using Random Mutagenesis